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フットワークについて、その習得1

ジュニアテニス
20090509182352

ある時、◯◯ステップについて教えてくれという質問があった。
私はなんですか?◯◯ステップって?
というと、その人は え~!S級コーチなのに知らないんですかあ~
そういわれても知らないものは知らない。。。
ちなみにフットワークの名称はいろんなコーチが
勝手に命名しているのが現状で
同じフットワークでも別々の名称だったりする。
当校でダブルアップと言われるステップは
フロントフットホップと言われたり
モーグルステップと言われるものがモーグルムーブと言われたり。
しかし、それは全て効率の良い動かし方であって
足が速くなると言う事は別物である事を知って欲しい。

まず、1.反応/判断の速さがあって 2.足の動かす速さがあって
一般に言うフットワークとか呼ばれている 3.足の動かし方があるのだ。

1の、反応の速さについてだが
当校で1番初めに指導する中でショートラリー中で行われるステップである。
スペインフットワークに最初スプリットステップはない。
左右どっちに来るか解ればその方向に向けばいいでしょ?
というのがスペインコーチの言い分だった。
じゃあスプリットステップはしないの?って聞くと
どっちに来るか判断が遅れたときは自然にスプリットステップになるでしょ!
という。
ナショナルセンターから支給された伊達選手を分析した
高速度撮影のDVDがあるが
それを見るとストロークは全てセレクティブステップであり
判断がわずかに遅れるリターンのみがスプリットステップである事を
エナジージュニアは覚えてると思う。
ある日、米村知子プロが男子プロと練習している所で
同プロのスタート速度を横で勝手に分析させてもらった。
ボールがどの辺りに到達した時に
身体が反応し始めたか?についてだ。
伊達選手はネットを越えてくる前にスタートしているのに対して
米村プロはネットを越えてからスタートが始まった。
その差6メートルである。
最初にカンビオ!(スペイン語で横向きになれ)と叫んでいるのは
スプリットステップの前に既にボールの方向を察知せよ!という意味なのだ。
それが出来て来るとセレクティブステップが可能となってくる。

最近、球出しであれば小学生が何人か
セレクティブステップらしきもの?(笑)が出来て来ている。
それは習い始めの最初から今まで意識して行って来たからだ。
正直、中学生チームは出来ていない。
なぜだろう?君たちが一番解るはずだ。
それはカンビオをしようとすると自分のストロークリズムが狂うからだ。
後から修正すると言う事は並大抵の努力をしないと治らないし
後になればなる程、修正に時間がかかるのだ。
ちなみにコーチである私もできない。
しかし、小学生が出来て来ている。
幼少から始める方が習得が物凄く速いという事がこれで解るだろう。

日本のプロに大半がセレクティブステップが出来ていない。
海外の資料から見ればサンプラスもフェデラーも出来ている。
このブログで(フットワーク編)伝えたい事は
最初が肝心で遅れば遅れる程、手の施しようがなくなる
それを知って欲しいのだ。

次回/フットワークについて、その習得2

今日の写真/山奥のテニスクラブも後、半月
山奥と言えど駅前で
ジュニアクラスのメンバーなんか1ヶ月9000円で
土日を含む朝から日没まで使い放題という
都会からは考えられない夢のテニスコートだった。
しかしコートの持ち主である国民宿舎の倒産による
コートを地主への返還と
地主が田に戻す事を要求した為の閉鎖だ。
しかし、新コートでも今に近いシステムにしようと考えています。
土日のコート開放枠も大半は3面確保できた。
ただし、使用メンバーとレベルを合わせたいので
みんなスケジュール連絡くださいね!

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