ジュニア時代には戦績が出ると
ついついオーバーワークになり
怪我を引き起こす事があります
最初何処から怪我し始めるのか?
今までの例をレポートします。
怪我の箇所は決まっている
手首 肘 肩 腰
股関節 膝
足首 アキレス腱 踵 足裏
以上の箇所に痛みを感じたら
接骨院・整形外科などの
診察をお勧めしています。
痛みが始まった箇所が
そのジュニアのウイークポイント
とも言えます。
ちょっとした痛みでも軽く見ない方がいい
ジュニアのオーバーワークで最初に出てくるのが
踵の痛み(シーバー病)です。
初期であればしっかり完治させれば問題ないのですが
放置して慢性化すると歩くことも出来ず
テニスを辞めてしまったジュニアもいます。
腰は腰椎分離をよく聞きます。
肘の痛みもテニスエルボーと思われがちですが
「関節の中のネズミ」骨が欠けて関節内を浮遊している
などになると手術もしくは移植が必要です。
股関節は「すべり症」など即入院でボルトを
埋め込まれます。
多くが軽い痛みから始まりますが
放置することが多く
我慢できなくなり医療機関へ行くのです。
軽い痛みの放置が手遅れを産んでいます。
ジュニアテニスオーバーワークの例
小学生と中学生の例で紹介します。
関節や軟骨組織での発生が多いです。
過度な練習の小学生1
夕方4時前から自主練で追い込み系が中心
それが夜9時まで続きます。
肘に違和感があり検査後「関節ネズミ」と判明
別の箇所の骨の移植も可能性もありと診察を受けました。
その年代の上位ではありましたが
その後ランクを落とし
テニスからは去ることになりました。
過度な練習の小学生2
夕方4時頃から9時過ぎまで毎日の練習で
保護者が中心となり取り組まれました。
多くの大学生などのヒッティングを導入し
ハードなラリー対策には余念がありませんでした。
肘に違和感があり検査後「関節ネズミ」と判明
長期の休みが必要とされ
その後ランキングダウンから上がれませんでした。
プロを目指した中学生
父親が指導しプロを目指していました。
休みはなく学校を休むことも普通で
1日中練習に明け暮れている状態でした。
遠征も多く関東から海外まで
休み間も無く走り続けていました。
時が経ちプロデビューが決まった直後
腰椎分離が発覚
スポンサーにバレることを恐れ
誤魔化しながら治療と遠征を続けていました。
怪我が他にも発生し
遠征もままならないまま引退となりました。
3件のオーバーワークは身体チェックも行わず
当初の痛みも軽いものと判断し続けられていました。
怪我を最初から恐れてもいけない
最初から怪我を考慮し
文科省などの所見を元に
怪我しないように運動量を
セーブすることもいいと思いますが
練習不足に陥りレベルアップしない
ジュニアがいることもあります。
もう少し負荷を上げようと思っても
すぐ保護者が休ませたりして
コーチの思惑を読むのか
対策してくるのです。
別に成績が上がっていれば問題ないですが
個別にかける負荷は異なりますし
状況でオーバーワークギリギリの
練習が必要なこともあるんです。
怪我を恐れてすぐセーブされたら
何も先に進まないこともあります。
オーバーワークにも利点があった
この発言は賛否両論あり
否定者も多いので
各ご家庭で判断してくださいね
酒の席に例えると
社会人なると酒の席が増えます。
あらかじめ泥酔して自分の限界を知れば
次から自分の適正量も理解出来ます。
スポーツも自分の限界や弱点を早期に知る事は
対応が早いんです。
怪我の巧妙とよくいいますが
最初に怪我をしたジュニアほど
身体のケアを怠らないし
栄養にまで気を配ってくれます。
初期に怪我した方が対策を
しっかり行ってくれます。
身体の強度の高いジュニアも存在する
中にはどんな負荷にも平気で耐えて
ケロッとしているジュニアもいて
おそらく身体強度が高いのでしょう。
そんなジュニアは多くの事を
どんどん詰め込みやすかったりもします。
これは個人差で
理由はトレーナーも解らないので
「やってみてどうか?」かも知れません。
オーバーワークのサインは痛み
オーバーワークの多くは痛みから発見します。
ウォームアップの前に身体に耳をすませ
些細な痛みが発生していないか?
確認するのです。
多くが心配しすぎと言われますが
昔と比べ技術も負荷も拡大しています。
しかし身体の強度は
昔も今もタンパク質や
カルシウムでできています。
カーボンやチタン合金に
進化しているわけではないのです。
オーバーワークを防ぐのは
些細な痛みを見逃さないことなのです。
今日の写真 ナショナルセンターにて
ここにいるメンバーがプロを輩出する為に
頑張っているS級エリートコーチ
第1期生です。
下段左から2番目の赤いウエアが私
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