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テニス「打つ前に止まりなさい」は間違いか?

技術

ボールを打つ前に止まれ
このアドバイスは正しいのだろうか?
あるコーチは
プロが打つ前に止まっていないだろう
そう語る人もいるが事実はどうなのだろうか?
このブログの動画

テニススクールでのアドバイスの相違について

私がレッスンで
「ストロークを打つ前にまず止まって」っと
アドバイスすると

その生徒が別のスクールで注意されたことが
「ストロークを打つ前に止まるはダメ!」
という事でした。

「止まらず走り抜けながら打ちなさい」

らしいです。

まあそこのスクールも強いジュニアは出してるんで
大阪でも有名どころですが……

よくテニススクールで「ボールを打つ前に止まりなさい」という
アドバイスを聞くと思います

そのスクールのコーチは

「テニスって打つ時は止まらないんですよね〜
プロが打つ時に止まってますかあ〜?」

という事でした。

よくコーチのアドバイスが違ってて
迷うこともあるでしょうから
まずこの件でお答えしたいと思います。

運動は安定と不安定の連続

まず参考にする書籍があるので
ご購入をお勧めします。
今後、この文献で解説が多いです。
ボディナビゲーションムーブメント

人体の構造や動作など知るには分かり易いです。
すでにお持ちの方もいらっしゃると思うので
この中の18Pにも記載されています。

モビリティ・スタビリティ・バランス・協働

モビリティ=動作としましょう。は
スタビリティ=安定としましょう。に支えられています。

歩く動作
空手の蹴り
走り高跳び


これらは動き続けていますが
動作の前に安定があるのです。

走り高跳びなど踏み切る瞬間は

眼に見えない固定(スタビリティ)により
バランスが保たれています。

全ての動作の基本で
この場合の固定は眼に見えないのです。

ストロークで止まるとは?

ストロークも走り高跳びと同じで
打ち出す前は安定があります。

ランニグショットも実は安定があります

つまりプロも厳密に言えば打球前は固定されているのです。
それは眼には見えません。

その安定を確認するのが
「止まる」です。

特に初心者・上級者でもバランスを確認する作業など
止まってチェックするのです。

動きながら打つとどうなるか?

「止まらず走り抜けながら打ちなさい」という指導は
スタビリティがない状態が習慣化すると考えられます。

これによる弊害があります。
協働の能力が習得しにくいのです。
協働とは神経・関節・筋肉などがバランスを取る能力です。

止まらず走り抜けるので慣性に動作を委ねたままなので
フラフラしたテニスとなります。

しかし運動能力が長けている選手は
本能的にスタビリティによる安定が獲得できてると思うので
上達はするでしょうけど

しかし身体ができる時期のテニスには成長的に対応できず
ジュニア専門型になるでしょう。

確かに非力なジュニア時代は止まらない方が
ミスが少なくインスタントに育てられます。

しかしそれは壮年者のらくらくテニスの手法です。

止まって打つは確認動作

運動は安定から不安定
そして安定といった動作です。

特に重いボール・生きたボールを打つには
しっかりした安定が必要なのです。

そのため「打つ前に止まれるか?」で確認するのです。

そしてプレイ中は走り幅跳びと同じで
その安定は眼には見えません。

運動のモビリティとスタビリティ
そして協働とバランスは
ボディナビゲーションのような本

または運動を解説している書籍で確認できますので
お読みいただくことをオススメします。

ダイナミックな走り高跳びですが
一瞬固定されたシーンがあり
それは決して眼では見えないんです。

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