昔は才能の有無で片付けられて来た問題
しかし科学で原因を突き止めれば
人には能力の違いがあり
指導手順も個別で違ったほうがいい
それがわからず
多くの有望ジュニアが
日の目を見ないままになっていたと思います。
才能がないという理由で
ジュニアテニスは成長の速さで戦績が左右される
第２次性徴はご存じだろうか？
ジュニアから大人へ
身体が変わる時期のことだ
特に中学生の時期は
まだ子供の身体のジュニアと
すでに大人の身体のジュニアが
戦っているステージとも言える
一概に今の戦績が実力・才能と
決めるのは早いのだ
強いジュニアは実力ではなく
単に成長が早かった
だけかもしれないのだ
ジュニア期に急に負けだす原因を探る
急に負け出した
その原因はなんだろう？
実力か？才能がないのか？
そう考える前に成長過程を
見直してほしい
例えば
3才からテニスを始め12才以下で
トップだったＡ君がいた
しかしA君に対し2才年上で
テニスを始めて
間もなかったＢ君がいた
Ｂ君は瞬く間に
Ａ君に勝つように
なっていたとした場合
それはＢ君に才能が
あったからだろうか？
大人の身体になればテニスは強くなる
Ｂ君の勝った要因は「第２次性徴」だ
身体が大人に近づくと身長も急激に伸び
筋力は強力となりボールスピードが変貌する
当時A君は、まだ子供の体型だった
いくら経験があるとはいえ
スピードも体格によるリーチも
フットワークスピードも
はるかにB君が上回ってる
簡単にサービス・リターンエースを
決められてしまう
ストロークでの試合テクニックで
Ａ君は上回るものの
ストローク戦で高いループボールで
繋がれれば背の低いA君に分はない
ゲームをすればＡ君はＢ君に
勝てなくなってしまった
それ程、「第２次性徴」は強力だ。
私はこの現象をジュニアに説明する時
「スーパーサイヤ人化」と呼んでいる。
成長が追いつけばまた逆転する
身体の変化は個人差がある
テニス歴の短いＢ君が
トップジュニアのＡ君に勝ったのは
才能があったからではない。
単にA君の成長が遅く
B君の成長が早かっただけだ
A君が「第２次性徴」を迎えたら
いとも簡単にＢ君は
抜き返されてしまうだろう
ジュニア期は成長によるレースなのだ
これは才能とは関係ない
次回 才能がないと勘違いしている事例
才能とは何か？ シリーズ目次
前章 才能が無い事に私は苦しんだ。
第１章 何故、テニスの才能がないと思うのか？
第２章 テニスの才能がないと決定つけられた出来事
第３章 テニス才能の正体が見えて来た。
第４章 テニス選手の能力を分解せよ！
第５章 ジュニアテニス第２次性徴による優劣
第６章 才能がないと勘違いしている事例１
第７章 才能がないと勘違いしている事例２
第８章 勝てる奴は何故勝てる？高学年編
第９章 細身の長身型を検証する1
第１０章 細身の長身型を検証する2
第１１章 架空の自動車レースに例えるなら
第１２章 才能とは何か？低学年編
第１３章 包み隠され眠っている能力
第１４章 幼少時期は本来の特性がまだ解らない
第１５章 才能の要素
第１６章 強いジュニアの要素を検証
第１７章 テニスの出来るジュニア 出来ないジュニア
第１８章 見逃された才能
第１９章 不器用なジュニアを磨く
第２０章 テニスエナジーが考える才能とは？
今日の写真／個別の特性を見抜く
人それぞれの特徴がある。
それを客観的に分析し弱点を
フォローしよう。
今、負けている
それは、単に成長スピードによる
ハンデかもしれない。
また、生活習慣で弱った部分が
原因かもしれない。
専門家の知識は自分の欠点の
フォローに導いてくれる。
自分勝手に才能のせいだと
決めつけてはならない。
探せば、必ず自分の中に
武器は見つかるのだ。
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